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■ あなたは、【7つの謎を持つ住まい】を見たことがありますか?…日本中探し
たってまず誰もいないだろう。私だって生まれて初めて見た。答えはズ バリ!
石巻・尾崎(おのさき)地区にある「神山家住宅」(以下、神山家)だ。明治40
年(1907)築、今年で107年になる。
去年、私は実測調査で、この神山家に行った。この地区は、津波の大波をかぶ
り、神山家も長押まで水に浸かった。しかし、幸いにも頑丈な構造のお 陰で引
き潮でも流されなかった。だが、残念、もう住めない。そこで後世に残すべく今
回の文化財調査となった訳だ。
■ 神山家はタダモノではない!一種「独特の雰囲気」と「実直さ」がある。アチ
コチ見ているうちにその原因が、建物の各所に見られる「正方形」であ ると気
づいた。一般的に住宅にある四角い形は「長方形」が大多数。正方形は、使おう
と思わない限り出てこない形~ところがどっこい神山家は違うの だ。本来なら
神棚の開口部は長方形、だが、正方形。垂木の小口も正方形。垂木の形は縦長の
長方形のはず。構造的にもわざわざ正方形にする方がおか しい。北側の窓も正
方形…やたらと正方形を発見して謎に包まれてしまったのである。
■ 以上の話は以下大きく7つにまとめられる。曰く神山家=【7つの謎の家】。
1)この住宅のオーナーは、神山捨松氏(明治元年(1868)~明治39年
(1906))で、そのデザインの鍵は正方形であることが建物各部分か ら読み取
れる。でもなぜ正方形なのだ?捨松さんの人生に秘密があるのではないか?
2)施工は明らかに腕のいい気仙大工、各部にその腕の冴えが見られる。おそら
く施主と気仙大工が協同で設計にあたった筈だが、主たる設計者は気仙 大工
か?施主なのか?
3)日本間の「鶴・亀の間」は、おそらく京都の数奇屋「角屋(すみや)」の影
響だろう。また亀の間の「八角天井」は非常に珍しい。鶴亀は長寿の祈 り、縁
起がいい。そのモティーフは神棚にもレリーフで見ることができる。これは一体
誰がデザインしたか?
4)建物は、地形模型を制作して配置されたのではないか?裏山の等高線に沿っ
て、更に前面の長面浦に平行に配置されているため、裏山に登ってみる と屋根
の線がきれいに長面裏の対岸の喫水線に平行になっている。どうしてこんなこと
をしたのか?
5)平面各所、特に奥さんが働く台所が合理的にできている。神山氏は近代的な
愛妻家であったのか?それとも、すごく奥さんが強かった?=恐妻家 だったのか?
6)八角天井は、正方形の足し算(正方形に直角三角形を加えれば八角形)か?
だが、逆(引き算=正方形の四隅を削る)もある。八角形は円から生じ る。つ
まり円からも正方形は生じる。逆に正方形は円を含む。どっちが原型なのだ?こ
の住宅の真のデザインモティーフは円か?正方形か?
7)別棟で入口左にある板倉も正方形がモティーフらしい、そのせいか必要以上
に強固に設計されている。やはり正方形のデザインを貫いた?それとも 強風地
域なので強くしたのか?
たってまず誰もいないだろう。私だって生まれて初めて見た。
石巻・尾崎(おのさき)地区にある「神山家住宅」(以下、
年(1907)築、今年で107年になる。
去年、私は実測調査で、この神山家に行った。この地区は、
り、神山家も長押まで水に浸かった。しかし、
き潮でも流されなかった。だが、残念、もう住めない。
回の文化財調査となった訳だ。
■ 神山家はタダモノではない!一種「独特の雰囲気」と「実直さ」
コチ見ているうちにその原因が、建物の各所に見られる「正方形」
づいた。一般的に住宅にある四角い形は「長方形」が大多数。
と思わない限り出てこない形~ところがどっこい神山家は違うの だ。本来なら
神棚の開口部は長方形、だが、正方形。垂木の小口も正方形。
長方形のはず。構造的にもわざわざ正方形にする方がおか しい。北側の窓も正
方形…やたらと正方形を発見して謎に包まれてしまったのである。
■ 以上の話は以下大きく7つにまとめられる。曰く神山家=【
1)この住宅のオーナーは、神山捨松氏(明治元年(1868)~
(1906))で、
れる。でもなぜ正方形なのだ?
2)施工は明らかに腕のいい気仙大工、
く施主と気仙大工が協同で設計にあたった筈だが、
か?施主なのか?
3)日本間の「鶴・亀の間」は、おそらく京都の数奇屋「角屋(
響だろう。また亀の間の「八角天井」は非常に珍しい。
起がいい。
誰がデザインしたか?
4)建物は、地形模型を制作して配置されたのではないか?
て、更に前面の長面浦に平行に配置されているため、
の線がきれいに長面裏の対岸の喫水線に平行になっている。
をしたのか?
5)平面各所、特に奥さんが働く台所が合理的にできている。
愛妻家であったのか?それとも、すごく奥さんが強かった?=
6)八角天井は、正方形の足し算(
だが、逆(引き算=正方形の四隅を削る)もある。
まり円からも正方形は生じる。逆に正方形は円を含む。
の住宅の真のデザインモティーフは円か?正方形か?
7)別棟で入口左にある板倉も正方形がモティーフらしい、
に強固に設計されている。やはり正方形のデザインを貫いた?
域なので強くしたのか?
以上、この7つの謎をめぐって文字通り本格的な探偵作業が始まった。次回から
順番に謎解きをやります。乞うご期待!
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順番に謎解きをやります。乞うご期待!
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以前にご紹介しました、地元の新聞社・河北新報さんの石巻かほくへの連載が
今日からついに、はじまりました
那須さんからの了承を得ましたので、
ご覧になれないかたのために、これから毎週 転載していこうと思います
どうぞ お楽しみに~
せっかくなので、
ボツになった絵も ご紹介させてください
▲ 個人的な好みが入ってしまうのですが、ベン・シャーンという画家の「ここが家だ!」という絵本から下の絵と同様にデザインしたもの
第五福竜丸の物語が忘れられないようにとこの本を描いたベンの気持ちと、311ー神山家の物語が風化しないように、という気持ちを重ねています
▲ざっくりと、読者の方に これから”神山家”にまつわる“7”つの“正方形”にまつわる話が展開されていくことを印象付けるような、デザイン的なかんじにまとめてみたもの
描きはじめは どうしても文章に頭がとらわれてかたくなってしまうもので、、
その、
THE☆典型的な例 (笑)
でも、ボツなりに
自分のなかでは 結構 考えて考えて 生まれたものだったので
そのままにしておくのも、ちょっと、ネ
、ということで
今回 こちらでご紹介させていただきました
∞
フィギュアスケートの羽生くんが
金メダルをとったみたいですね
同郷のかたのうれしい話は
そのまま 自分のうれしいになってしまうから不思議
おめでとうございます
&
&
ありがとう!
Δ▼ We support the Winter Orympics! ▼Δ
http://kapital.jp/2014/02/07/we-support-the-winter-olympics/
http://kapital.jp/2014/02/07/we-support-the-winter-olympics/
i kin ye!!
♪
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