2014-04-13

すまい探偵帖@石巻 vol.7

 
 
 
 
 
 
 
すまい探偵帖@石巻007
「第三の謎・八角天井」上
 

◆八角天井の謎を追う前に、二間続きの座敷をご紹介したい。伝統と遊びの対比、ここが神棚に次ぐ見所だ。
◆奥の座敷は正面に床の間、違い棚、左に付け書院がある。そして、右に押入れがあり、一見、帳台構えに見える所が面白い。帳台構えとは、本来は帳台(寝室)への入口で、豪華な襖が立てられた。江戸時代には、殿様の護衛のため家来が隠れる武者隠しにも使われたらしい。これはわざとそう見えることを狙ったものではないかと勘ぐりたくなる。
◆これらは座敷飾りといって書院造の伝統の意匠で武家の格式を表した。しかし、決して堅苦しい座敷ではない。床の間脇の藤の狆(ちん)くぐりの開口部や、付け書院の欄間の松竹梅の装飾、剥き面(むきめん)の長押、床框下の巾木など、数寄屋的なデザインもある。欄間に鶴の彫り物があるので鶴の間と呼びたい。
◆剥き面の長押とは、丸太を一皮剥いて作ったもの。これは良材でないと出来ない芸当だ。末口(木の上部、梢の方)から元口(木の根元の方)まで、同じ太さの丸太でないと上下の面が隅で合わなくなってしまう。材料の良さと気仙大工の腕の見せ所だ。鶴の間は、書院と数奇屋の教科書だ。8畳の座敷に込められたエネルギーが伝わってくる。
◆手前の座敷には例の八角天井がある遊びと頓知の間。亀が全部で5匹いた。だから亀の間と呼びたい。残念ながら残っているのは長押の釘隠しの1匹だけ。銅製で可愛い亀。釘隠しに亀が4匹、何とも愛嬌があってめでたい。残り1匹は、オサ欄間にもいたが、掃除で壊れてしまった。復元したらさぞかし楽しいだろう。
◆そして亀の甲羅のイメージか、天井が中心から八角形に放射状に広がる棹縁天井でまさに八角天井と呼びたくなる。中心には、シャンデリアでも吊れそうな金具の細工があり洋間のイメージもある。
◆亀の間を見て思い出すのが、京都島原の角屋(すみや)だ。角屋は揚屋(料亭)、客をもてなす為に一つ一つの部屋に趣向が凝らされている。例えば、扇の間では、天井に絵や詩歌が書かれた扇が58枚貼ってあり、釘隠し、襖の引手、欄間も扇形で統一されている。
◆捨松さんは、角屋などの数寄屋建築を見て座敷毎にテーマを決め独特のもてなし空間を作ろうとしたのではないか?サザエさんのお母さんのように大工さんを京都・奈良に派遣して見学させた可能性もある。
◆だが、ここで新たな疑問。亀の甲羅は六角形のはず。なぜ八角形にしたのか?その推理は次回!



( 文・一級建築士 那須武秀さん )
 
 
 
 
 


沖縄滞在中、
石原さんのお家でなんとか描きあげました。

ちょっと 南国テイスト、?!

 
 
ここには書ききれないほどの
たくさんの思い出、体験、出会いができました


1週間 自由気ままに部屋に寝泊りさせてくれて
面倒をみてくださった 石原の姉さんに大感謝!

20140408 happy birthday~~♪


 

DENIM WOMEN LOVE CATS
 

 
 
 
 
 
i kin ye!!
 
 
 
 
♪MONGOL800
 
 

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