2014-02-23

すまい探偵帖@石巻 vol.2




 
 
 
 
#
 
 
すまい探偵帖@石巻002
「第1の謎:正方形の謎(その1)」



◆ さて謎解き開始!第1の謎・なぜ神山家は正方形が多いのか?
◆ その理由を探る前にあなたの住まいを探偵してみよう。完全な正方形じゃなくてもいい。さてはて正方形はいくつあるのかな?

◆ まず目に付くのは窓・ドアなどの建具類。洋風のハメ殺シ窓は、正方形に近い。引き違いの襖や戸が2枚なら正方形に見える。だが、圧倒的に長方形が多い。

◆ 神棚、仏壇は?…神棚は無理だけど仏壇が正方形に近いかな?最近は両方とも無い住宅が増えているようだけど。

◆ システムキッチン、カウンター、机・ソファー、ベッドなどの家具類は?やっぱり長方形だ。だが、スツールが正方形に近いかな?

◆ 視点を変えて部屋の平面(床の形)は?…あった!8畳間が真四角だ!でも、あまり正方形って感じがしない。壁際にタンスがあって8畳を全部使ってないからかな?

◆ 柱の断面は105ミリとか120ミリの立派な正方形だけど、普段の生活で柱を正方形と感じるのは難しい。


◆ この際、雑モノも見てみよう。テレビ、パソコン、スマホ、食器、絵画、カーテン、身の回りの小物…キリがないが、やっぱりハンカチや積み木以外は長方形の王国だ。
◆ 逆に正方形じゃなきゃ困る、正方形であるべきものは何だ?…考えてみて!すぐには思い当たらないけど、サイコロかな?という程度でしょ?わざわざ正方形にしなければならない理由はあまり見当たらないのだ。

◆ ここで助け舟。神社、茶室など伝統の和風には正方形がちゃんとある。木連格子(狐格子とも言う)は、縦横等間隔で、組まれた格子で入母屋破風の下の格子や、建具などによく使用される。茶室のにじり口や炉、神社の垂木断面、数奇屋のふすまの引き手、釘隠しも正方形が多い。

◆ にじり口(躙口)とは、片引戸の小さな出入口。客が背をかがめて、にじるようにして入るのでこの名があるという。かの千利休が大坂枚方の漁家の小さな戸口から考案したと言う。高さ二尺二寸、幅二尺一寸程度でほぼ正方形。

◆ 千利休設計の「妙喜庵待庵」(みょうきあんたいあん)は高さ二尺六寸一分、幅二尺三寸六分でやや高さが大きいが肉眼ではほぼ正方形に見える。

◆ ちょっと寄り道。では円はどうかな?…換気口、茶碗、コップ、お皿、メガネ、コイン、帽子など結構探せばある。明らかに正方形より円の方が多いのでは?

◆ 住まいでは正方形はなかなか見つからない。神山家でたくさんの正方形を発見して、なぜ、驚くのか、ご納得いただけましたか?



#




いよいよ今回から 謎解き=迷解答 がはじまりました


正方形“迷”彩柄の服を着た 清さんがポイントです


人物像がよくわからない捨松さんは
宮城の人には馴染み深い 仙台四郎さんのイメージを重ねてみました







絵に煮詰まっているわたしへ
KP企画の友人・諸ちゃんが こんな本を貸してくれました


「正方形」/ブルーノ・ムナーリ
http://www.hyakuchomori.co.jp/book/p/ISBN458283485.html

( 朝出勤したら、わたしの靴のそばにこの本がそっと立てかけてあったのでした。
どうもありがとう。)



来週もどうぞ お楽しみに!



 
 


i kin ye!!
 
 
 
♪ VELVET UNDERGROUND 「sunday morning」

 



0 件のコメント:

コメントを投稿